こんにちは!横浜みのりメンタルクリニックの精神保健福祉士です。
1月某日、ウェルビー新横浜駅前センターの10周年イベントに参加してきました!
ウェルビー新横浜駅前センターは、横浜みのりメンタルクリニックが開院した当初から、患者様の支援や情報提供にご協力いただいております。以前、当ブログでセンターの見学レポートをご紹介しましたので、ぜひご覧ください。
今回のイベントには、支援学校、訪問看護ステーション、行政の支援センター、自立訓練施設、医療機関、障害者雇用を行っている企業様など、さまざまな関係機関が参加していました。また、イベントの様子はZOOMでも配信され、多くの医療・福祉関係者が参加する会となりました。
私たち横浜みのりメンタルクリニックは、この10周年イベントという素晴らしい会で、「メンタル不調とうまく付き合いながら働くために必要なこと」というテーマでスピーチする、大変光栄で貴重な機会をいただきました。

今回のブログでは、「ウェルビー新横浜駅前センター」がこの10年間で大切にしていること、そして「横浜みのりメンタルクリニック」からお伝えしたことを簡単にご紹介させていただきます。
◆ウェルビー新横浜駅前センターが大切にしていること
- 支援が熱心で、接遇がハートフル。
- 自由な発想を楽しんで受け入れる職員の風土。
- 関係機関との細やかな連携。
- 健全で公平、安心できる雰囲気。
- チームで支援し、小さな気づきを共有。
ウェルビー新横浜駅前センターのスタッフさんは、これらを心に、日々の支援に取り組んでいます。
その中でも特に印象に残ったのが、「あ・つ・い」というキーワード!
この言葉には、支援の手厚さや情熱、熱心さなど、さまざまな意味が込められています。スタッフの皆さんの表情や、普段の関わりの中で、その「熱い気持ち」がしっかりと伝わってきます。
そのため、ウェルビー新横浜駅前センターは、安心して信頼できる環境で支援を受けられる場所だと、改めて感じました。
◆横浜みのりメンタルクリニックからお伝えしたこと
私たちからは、クリニックでよく相談を受ける内容を踏まえ、「不調を感じたときの早期受診」や、「体調を崩して仕事ができなくなったときに利用できる制度」について、簡単にご紹介させていただきました。
さらに、今回のスピーチで特にお伝えしたかったのが「失敗することの大切さ」です。
精神科を受診される方の中には、「1回の失敗を許容できず、1回失敗しただけで絶望してしまう」といった方が多くいらっしゃいます。これは、「失敗しても大丈夫なんだ」という経験をできなかった、そういった背景があるように感じます。
また、そんな方々の周りには、つい「失敗させないように」と必死に動いている人たちがいます。それが家族であったり、支援者であったりするのです。
就労移行支援に通い、仕事を目指していく中で、もちろん「成功体験」を積み重ねることは大事ですが、同時に「失敗した経験」も非常に重要だと私たちは考えています。
失敗した際には、誰かに頼ったり、助けてもらったり、励まされたりといった経験を積み重ねることが、仕事をしていく上で重要な要素となります。
多くの方が「自立とは、誰にも依存しないこと」と考えがちですが、私は「自立することは、たくさんの依存先を持つこと」だと思います。
依存という言葉にはネガティブなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそうではありません。私自身も、たくさんの人に支えられながら生きています。この「依存」や「誰かに頼る」ということも、実は「失敗」の経験から学ぶことが多いのです。
ウェルビー新横浜駅前センターには、失敗したときに支えてくれるプロのスタッフがいます。
だからこそ、安心して「失敗」ができる環境が整っていると言えるのです。それは、つまり「失敗を恐れずチャレンジできる」環境であることを意味します。
最後に
メンタル不調で退職や休職を経験した方からは、「元気だった頃に戻りたい」「以前の自分に戻りたい」といったお話をよく聞きます。
しかし、もし「元の自分」に戻ろうとすると、また同じような環境で不調を繰り返す可能性もあります。
私が皆さんにお伝えしているのは、「ニューバージョンの自分」を見つけることです。この「ニューバージョンの自分」は、意外と「失敗体験」から生まれることが多いのです。
★ウェルビー新横浜駅前センターのブログはこちら
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