当院では10月10日から電子処方箋を開始いたしました。
電子処方箋にまだ馴染みのない方が多いのではないでしょうか❔
今回は電子処方箋についてご説明していきます。
電子処方箋とは、これまで紙で発行していた処方箋を電子化したものです。
*医療機関で患者さんが電子処方箋を選択し、
医師・歯科医師・薬剤師が患者さんのお薬情報を参照することに対して同意をすることで、
複数の医療機関・薬局にまたがる、お薬の情報を医師・歯科医師・薬剤師に共有することができるようになります。
⇒医師・歯科医師・薬剤師は、今回処方・調剤する薬と飲み合わせの悪い薬を服用していないかなど確認できるようになり、
薬剤情報にもとづいた医療を受けられるようになります。
*処方箋が紙で発行されないため、患者さんが処方箋の紙そのものを薬局に持っていくことがなくなります。
そのため、患者さんが処方箋を紛失してしまい、再発行してもらう心配もなくなります。(※)
(※)調剤を受けるためには、マイナンバーカード 又は 健康保険証・引換番号が必要です。
患者さんにとって、今まで以上に薬を受け取りやすくなる仕組みになっております。
電子処方箋をご利用の方は、ご利用の薬局が電子処方箋に対応している薬局かご確認頂きますよう、お願いします。
【電子処方箋Q&A】
Q.電子処方箋を利用すると処方箋が自動的に医療機関から薬局に送られるの?
- 電子処方箋が、受診した医療機関から、患者さんが調剤を受ける薬局に、自動的に送られることはありません。
電子処方箋を発行されてから4日以内に、患者さんが、調剤を受ける薬局で、マイナンバーカードまたは健康保険証(健康保険証の場合は引換番号が必要)で調剤を受ける必要があります。
マイナ受付または引換番号により、薬局が電子処方箋管理サービスから患者さんの電子処方箋を取り出して調剤を行うことができるようになります。
来局前に、引換番号、被保険者情報を、電話、FAX、アプリ等任意の方法で薬局に伝えることで、薬局が電子処方箋管理サービスから患者さんの電子処方箋(処方箋の原本)を取り出して調剤を開始できるため、薬局での待ち時間が短縮できることがあります。
Q.電子処方箋とは、二次元コードが付いた処方箋?
- 医療機関で「処方箋」と記載された紙を交付された場合、紙の処方箋が発行されています。
電子処方箋を発行された場合、「処方内容(控え)」をお渡しします(※2)。
(※2)患者さんがマイナポータル上で処方情報等を確認できるため処方内容(控え)の交付を要しない場合、医療機関は処方内容(控え)を渡さない場合があります。
↓処方内容(控え)イメージ

↓電子処方箋未対応の医療機関発行の紙の処方箋(二次元コード付)イメージ

Q.医療機関で処方内容(控え)という紙を受け取りました。処方内容(控え)は処方箋ですか?
処方内容(控え)と書かれた紙は、処方箋ではありません。
処方内容(控え)を受け取られた患者さんは、電子処方箋を発行されています。
処方内容(控え)は、電子処方箋を発行された患者さんが処方内容などを確認できるよう、マイナポータルでご自身の処方内容を閲覧することが一定程度定着するまでの過渡的な措置として、当面の間お渡ししているものです。
Q.引換番号とは何ですか?
A.処方箋ごとに発行される6桁の番号です。電子処方箋を発行された後、薬局にて健康保険証で調剤を受ける場合は、薬局が電子処方箋管理サービスから患者さんの電子処方箋を取り出し調剤を行うために引換番号が必要になります。
また、来局前にあらかじめ薬局で調剤を開始しておいてほしい場合は、被保険者情報と一緒に引換番号を薬局に伝える必要があります。
引換番号は、処方内容(控え)やマイナポータルから確認できます。
Q.紙の処方箋は今後廃止されますか?
A.紙の処方箋も引き続きご利用いただけます。
電子処方箋に対応した医療機関でも、
患者さんの希望により電子処方箋か紙の処方箋かのいずれかを選択できます。